14年連続開幕投手、37歳で21勝…殿堂入りの右腕モリスが残した偉大な記録
殿堂候補としては最高得票率67.4%も…ベテランズ委員会で選出
ジャック・モリスは1990年オフにFAとなり、翌年2月にミネソタ・ツインズと契約。このとき36歳だったが18勝、翌92年はトロント・ブルージェイズに移籍し21勝で2度目の最多勝。ベテランになってもスタミナは衰えなかった。
1991年のワールドシリーズではアトランタ・ブレーブスを相手に3試合に先発して2勝、23回を投げて自責点3、防御率1.17の快投を見せ、シリーズMVPに輝いている。
ジャック・モリスは1980年にはじめて開幕投手になったが、この年から1993年までチームをまたいで14年連続で開幕投手をつとめた。これはMLB最多。14年間の開幕投手としての通算成績は、8勝6敗とすべて責任投手になっている。106回1/3を投げて防御率は3.39だった。
1994年、クリーブランド・インディアンスを最後に引退。通算成績は、549登板254勝186敗175完投28完封3824回、防御率3.90。オールスター選出は5回を数える。
2000年から野球殿堂入り候補となるものの、250勝投手ながら防御率が悪いことが評価を下げて選出されず。得票率は最終となる15年目の67.4%が最高だった。ベテランズ委員会では16人の委員のうち14票を獲得。合格ラインの12票をクリアして殿堂入りが決まった。
チームを変わっても背番号はずっと「47」をつけていたが、タイガースでは永久欠番となることが発表された。