レジェンド金田正一に若松勉、古田敦也…ヤクルトの歴代投打5傑

レジェンド・金田は圧倒的な数字を残す

【投手成績】

○通算勝利数5傑
1金田正一353勝(1950-64年)
2松岡弘191勝(1968-85年)
3石川雅規156勝(2002年-)※
4村田元一118勝(1957-69年)
5尾花高夫112勝(1976-91年)

 NPB史上唯一の400勝投手、金田正一が最多。国鉄退団後は巨人に移籍して47勝を挙げている。松岡はヤクルト初期のエースで殿堂入り候補にもなっている。現役の石川雅規が3位。左腕では金田に次ぎ2位。村田は金田と同時期の2番手投手。「江戸っ子元ちゃん」と言われ人気があった。尾花高夫は松岡に続くヤクルトのエース。

○通算奪三振数5傑
1金田正一4065三振(1950-64年)
2松岡弘2008三振(1968-85年)
3石井一久1610三振(1992-2001年、2006-07年)
4石川雅規1446三振(2002年-)※
5尾花高夫1225三振(1976-91年)

 歴代通算奪三振でもトップの金田正一が圧倒的な数字を残している。2位に松岡弘。3位には左腕の石井一久。ヤクルトからドジャースに移籍し、復帰して2年間はヤクルトで投げている。150キロの直球と鋭いスライダーを武器に奪三振率が非常に高かった投手だ。

○通算セーブ数5傑
1高津臣吾286(1991-2003年、2006-07年)
2林昌勇128(2008-12年)
3バーネット97(2010-15年)
4石井弘寿55(1996-2011年)
5五十嵐亮太54(1989-2009年)

 セーブ記録は1975年の導入以降のもの。NPB史上2位のセーブ数を誇る高津が1位。殿堂入り候補にもなっている。2位にKBO(韓国プロ野球)出身の林昌勇、3位に2015年優勝時のクローザーのバーネット。NPBでの実績が認められMLBに移籍。現役では秋吉亮の34セーブが最多。

 野球殿堂入りは以下。

1979年 別所毅彦 指導者
1981年 飯田徳治 選手・指導者
1983年 三原脩 指導者
1988年 金田正一 選手
1989年 野村克也 指導者
1992年 廣岡達朗 指導者
1997年 大杉勝男 選手
1999年 中西太 指導者
2003年 関根潤三 指導者
2006年 豊田泰光 選手・指導者
2009年 若松勉 選手・指導者
2015年 古田敦也 選手・指導者

 生え抜きの選手は金田正一、若松勉、古田敦也の3人だけ。他球団育ちでスワローズに移籍して活躍した選手に飯田徳治、大杉勝男、豊田泰光がいる。大杉は東映・日本ハムとヤクルトの2球団で1000本安打を打ったが、飯田、豊田もスワローズでも活躍した。他球団から来た指導者では別所毅彦、三原脩、野村克也、廣岡達朗、中西太、関根潤三。中西太は若松勉、岩村明憲などを強打者に育て上げたことで知られる。

 ヤクルトもベテランが引退し、若手が台頭している。トリプルスリー男の山田哲人はどこまで数字を伸ばすだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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