10.19から30年 猛牛よ永遠に…300勝鈴木、豪打ノリ…近鉄の歴代投打5傑

「10.19」の仰木監督、“二刀流”関根潤三らが殿堂入り

 最後に近鉄に選手、指導者として在籍し、殿堂入りした野球人を紹介したい。

○野球殿堂入り
1980年 千葉茂 指導者
1981年 岩本義行 指導者
1983年 三原脩 指導者
1988年 別当薫 指導者
1988年 西本幸雄 指導者
1988年 芥田武夫 指導者
1989年 野口二郎 指導者
1990年 真田重藏 指導者
1990年 佐伯勇 経営者
1995年 杉浦忠 指導者
1999年 中西太 指導者
2000年 米田哲也 指導者
2001年 根本陸夫 指導者
2002年 鈴木啓示 選手・指導者
2003年 関根潤三 選手・指導者
2004年 仰木彬 指導者
2014年 野茂英雄 選手

 多くの有名な野球人が近鉄にコーチ、監督として在籍している。千葉茂は巨人の名選手だったが、近鉄に監督として迎えられる。千葉のあだ名「猛牛」にちなみ、近鉄は愛称を「パールズ」から「バファロー(のちバファローズ)」に改めた。西本幸雄は阪急監督から近鉄監督となり、弱小チームを強豪に育て上げた。

 生え抜き選手としては鈴木啓示が最初に殿堂入り。続いて投手と打者の二刀流で活躍した関根潤三。ロッテと戦った「10.19」のドラマの時に監督を務めた仰木彬も殿堂入り。近鉄からMLBに挑戦したパイオニア、野茂英雄も2014年に殿堂入りした。

 2004年、近鉄最後の年に試合に出た選手で今も現役を続けているのは、共に現ヤクルトの坂口智隆と近藤一樹、そしてシアトル・マリナーズの岩隈久志の3人だけになった。14年の歳月を感じる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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