早々に残留決断の田中将大、“停滞”FA選手を気遣う「落ち着かないんじゃ…」

FA選手を気遣う「どこになるか分からないし、家もそうだし…」

 昨季終了後、残り3年の契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持ちながら、大方の予想とは違う残留という結論を出した。ヤンキースでの世界一という最大の目標があるなか、当時の声明では「決断は私にとって決して難しいものではありませんでした」と発表。ただ、その後、FA市場が歴史的な停滞を見せるという予想外の展開となり、早々に残留を決めた田中を「勝者」と称する米メディアもある。

 この日、本人は「僕が残るか残らないか、(契約を)破棄するか、しないかを決める段階で誰もこうなるとは思ってなかったし、分かってなかったと思う。そこに関しては、今になっては言われますけど、そんなことはもちろん考えていたわけではないし」と率直な胸の内を明かした。一方で、2月に入っても去就が決まってない選手のことを思うと、複雑な感情もある。

 右腕は「それは落ち着かないんじゃないですか? でも、僕はその立場ではないので何ともそれは。実際に、その立場に置かれた人にしか分からないところがあると思いますから。本当のところは分からないですから。でも、想像するにはキャンプ地がどこになるかも……そりゃ自分で決めれば、もちろん分かる話ですけど、どこになるか分からないし、家もそうだし、いろんな問題があるでしょうから。少し考えるだけでもね」と気遣った。

 もちろん、自分自身は落ち着いた調整をしながら、やるべきことをやっていく。「昨シーズン終わるぐらいから、来年はこうしたいな、というのはあった」とスプリングトレーニングを見据えた。世界一の有力候補に挙げられ、臨む新シーズン。頂点に立つために、田中の力は必要不可欠だ。

(Full-Count編集部)

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