米キャンプ初参加のハム宮西がブルペン入り 今季のカギは「7、8、9回」
今季は海外FA権を行使せず残留「やっぱりやり返したい」
日本ハムの宮西尚生投手が2日(日本時間3日)、ブルペンで約50球を投げた。今年でチームのアリゾナキャンプは3年目を迎えるが、ベテラン左腕の参加は初。捕手を立たせた状態ではあったが、力強いボールを投げ込み、順調な仕上がりを伺わせた。
昨季終了後に海外フリーエージェント(FA)権を行使せず、日本ハムに残留を決めた。10年間育ててくれたチームに野球人生を懸ける決意で迎える今季は、いつも以上に「優勝」への思いは強い。10年連続50試合以上登板という安定した貢献を見せながら、昨季はデビューした2008年の防御率4.37という数字以来、初めて3点台を越えた(3.32)。チームも前年の日本一から一転、5位に低迷。「やっぱりやり返したいというのがある」と語った左腕が巻き返しのカギに挙げるのが、終盤を担うリリーバーの存在だ。
昨季セットアッパーを務めたマーティンは米復帰、守護神だった増井浩俊はオリックスへFA移籍。「特に今年は後ろ2人がいなくなっているんで大事になってくる。ファイターズの野球は元々守りの野球。7、8、9(回)っていうのを、しっかりやっていかないと優勝は見えない」と話す。もちろん、ファイターズ愛を貫いた宮西にかかる期待は大きい。
「(チームを)引っ張っていくというか勝手についてくるもんだと思ってますし、自分がしっかり結果を出せれば、ある程度は優勝争いはできると思う」
プロ11年目。鉄腕左腕が力強く始動した。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)