「MLB史上最大の失敗作」のレッテルも? 全米ドラフト1位右腕が苦悩の決断
23歳の誕生日に待っていた悪夢
かつて米メディアでは将来のサイ・ヤング賞候補とも評されたというが、現実は厳しく、マイナーでくすぶる日々に悪戦苦闘。アペルは記事の中で「登板すると、いつも同じ結果だった。アウトが取れなかった。四球、ヒットの繰り返しで降板するだけだった。何が起きているんだろう、とね。過去に起きたことを気にせずに、また希望を持って、(登板に)ワクワクして、自信を持つのに4日間くらいかかったように思える」と語っている。
23歳の誕生日には忘れられない悪夢が待っていたようだ。記事によると、22歳のシーズンで結果を出せなかった自分への気持ちをリセットしようとしたが、誕生日翌日の登板でも7安打7失点と炎上。ロッカールームへと戻ると涙し、そばにあったボードに全力でボールを投げつけたという。試合後に監督から慰められたものの、壊したボードの修理費を請求され、自身で直すためにホームセンターで道具を揃えたことも回顧している。
一方、アストロズが当時1位指名を検討したというクリス・ブライアントはカブスで活躍。また、同じ年のドラフトでヤンキースと契約したアーロン・ジャッジが昨季52本塁打を放ったことなども記事では紹介。「メジャーデビューを果たしていない3人目のドラフト1位の選手という自身の立場を顧て、アペルは自身がMLB史上最大の失敗作というレッテルを十分受け入れている」と伝えた。