「MLB史上最大の失敗作」のレッテルも? 全米ドラフト1位右腕が苦悩の決断
「過去には期待も、目標も、夢も抱いていた」?
本人も「何をもって(史上最大の失敗作だと)定義するかだけど、おそらくそれは間違いではないだろう。高い期待があったんだ。多くの理由でそれに応えられなかった」などと語っているという。
昨季ワールドシリーズ王者に輝いたアストロズの躍進を複雑な心境で見ていたというアペルは、記事の中で「野球が大好きで、過去には期待も、目標も、夢も抱いていた。そして全てが転がり落ちて、全てが満たされないままだった。それこそが自分なんだ。ワールドシリーズで投げたかったって? 当然だよ。本当に苦しんでいる人たちだっているんだ。自分は野球ができたんだ。成功すると思ったけど、そうはならなかった」と悔しさを滲ませている。
野球から離れる決断をしたものの、復帰への道を完全に閉ざしたわけではないという26歳。ただ、今は選手生活を送る上で犠牲にしていたプライベートの日々を楽しみたいと考えているようだ。夢と現実の狭間で苦しみ続けたかつての有望株。プロの世界には輝かしい舞台の裏で、多くの挫折が隠されている。
(Full-Count編集部)