節分、開幕投手、優しい先輩…パ・リーグ3球団のキャンプ3日目レポート
楽天&西武&ソフトバンクのキャンプ3日目は?
2月3日、春季キャンプ3日目。パ・リーグTVでは、楽天、埼玉西武、福岡ソフトバンクのキャンプ中継配信が行われた。各球団の印象的なシーンを振り返ってみよう。
【楽天】
雨のため、久米島のホタルドームで練習が開始された。昨年、怪我でキャンプを途中で離脱した3年目のオコエ瑠偉外野手は、状態の良さを維持。ポテンシャルは非凡なものがあるだけに、シーズン開幕後はオコエらしいプレーで、我々を驚かせてくれることだろう。
則本昂大投手、岸孝之投手らも連日のブルペン入り。バッティング練習にも精を出した。また、選手会長に就任した岡島豪郎外野手が、秋季キャンプ以来のマスク姿を披露。辛島航投手らとコミュニケーションを取る光景が見られた。
恒例の豆まきでは、ルーキーの3投手が参加。寺岡寛治投手が鬼に扮し、地元の子どもたちと近藤弘樹投手、渡邊佑樹投手、そして乱入してきたオコエから容赦なく豆を浴びた。
【埼玉西武】
3日は高橋光成投手の誕生日。練習前、南郷スタジアムのスコアボードには、小石博孝投手の粋な計らいによって、お祝いのメッセージが表示された。21歳になった高橋光は、バースデーケーキの前で「2桁勝利」を今季の目標に掲げた。
内野のシートノックでは、キャプテンの浅村栄斗内野手、永江恭平内野手、源田壮亮内野手などが華麗な連携。これぞ「プロ」というプレーは必見だ。
また、侍ジャパンの稲葉監督がキャンプを視察に訪れた。代表入りが濃厚な秋山翔吾外野手に関しては、「彼の実力は分かっているので。怪我さえなければ当然(代表に)選ばれてもいい選手」、山川穂高内野手に関しては「今年に懸ける意気込みを感じました」と語った。
そして、辻監督はエース・菊地雄星投手に開幕投手を任せることを、色紙で通達。色紙には「菊池雄星様 開幕投手 2月3日 大安 辻発彦」としたためられており、菊地は「お願いしますって渡されたので、頑張りますと受け取りました」と笑顔を見せた。
【福岡ソフトバンク】
休日ということで、朝から多くのファンが詰めかけた。トレードでやってきた西田哲朗内野手は、前日の12分間走でA組トップになるなど、猛アピールに励んでいる。
高卒2年目ながらA組に抜擢された九鬼隆平捕手は、キャンプにおけるアピールポイントについて「A組で(他の選手より)打撃をアピールするレベルまではまだいっていないので、積極的なプレーでアピールしていきたいです」と、捕手らしくしっかりとした口調で話した。
また、ドラフト5位ルーキーであり、九鬼にとっては秀岳館高校の1年後輩にあたる田浦文丸投手に関して話を振られると、「彼は性格的に内気なところがあるので心配です」と先輩らしい一面ものぞかせた。