ヤクルト復帰、青木宣親が再びつける背番号「23」の系譜
投手のイメージが強い「23」、04年の青木は野手として23年ぶり
〇1992-2017年
1992-1997年 増田康栄・投・36試合1勝5敗0セーブ 防御率5.05
1998年 白井康勝・投・(1軍出場なし)
1999年 バチェラー・投・7試合0勝0敗0セーブ 防御率7.94
2000-2001年 藤井秀悟・投・58試合15勝8敗0S 防御率3.41
2002-2003年 戎信行・投・6試合1勝4敗0S 防御率6.84
2004-2009年 青木宣親・外・697試合2734打数905安打66本塁打278打点 打率.331
2011-2015年 山田哲人・内・406試合1547打数486安打71本塁打216打点 打率.314
白井康勝は、日本ハムで活躍した投手だったがヤクルトに移籍して「23」をつけたが1軍で投げることなく引退。藤井秀悟は早稲田大から逆指名2位で入団。「23」をつけ2年目に14勝で最多勝。3年目には「18」に変わった。青木宣親も早稲田大から4巡目で入団。野手としては22年ぶりに「23」をつけ2年目に首位打者、4年目にも首位打者を獲得している。6年間「23」をつけたのち、ヤクルトの主力打者がつける背番号「1」になった。そしてMLBへ。山田哲人は青木の後をついで「23」に。2015年はトリプルスリー、翌年から「1」に変更し史上初の2年連続トリプルスリーを記録した。
ヤクルトの背番号「1」は、1972年の若松勉以来、池山隆寛、岩村明憲、青木宣親、山田哲人と歴代チームを代表する打者が継承してきた。青木から山田へ「1」が継承されたのちに復帰する青木が、元の背番号「23」になるのは自然な成り行きだろう。青木はロイヤルズ、ジャイアンツでも「23」をつけており愛着のある背番号だ。
池山隆寛は「36」をつけていたが主力打者に成長して1992年に「1」をつけた。しかし1999年に元の「36」に戻り、翌年岩村明憲が「1」をつけた。ヤクルトには、現時点でチームを代表する打者が「1」をつけるという不文律が存在するのだろう。
再び原点となる背番号「23」を背負う青木、そして「1」の山田。最下位からの巻き返しを狙う新生・スワローズの今シーズンに注目したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)