育成から這い上がる甲子園春夏V左腕 ホークス島袋が抱く復活への手応え

ブルペンで投げ込みを行ったソフトバンク・島袋洋奨【写真:福谷佑介】
ブルペンで投げ込みを行ったソフトバンク・島袋洋奨【写真:福谷佑介】

昨季左肘の遊離軟骨除去手術を受け、育成契約に“降格”に

 思い切り左腕を振り抜いていた。昨季までの不安はどこに消えたのか。「去年と全然違う感覚があります。いい感覚ですよ。キャッチボールから感じはいいです」。迫力満点のボールを、捕手めがけてボールを投げ込み、宮崎・生目の杜運動公園のブルペンに捕球音を響かせた。

 2年連続の日本一を目指すソフトバンクホークスに、再起に燃える男がいる。島袋洋奨投手、25歳。沖縄・興南高校時代には「琉球トルネード」として甲子園を沸かせ、春夏連覇を達成した左腕である。

 高校卒業後は中央大に進学し、2014年のドラフト5位でソフトバンクへ。1年目の2015年に1軍デビューを果たすなど2試合に登板して期待されたが、昨季に厳しい現実が待ち受けていた。8月29日に左肘の遊離軟骨除去手術を受け、リハビリ生活に。さらにオフになると、リハビリ中であったこともあり、戦力外通告を受けて育成契約へと変更となった。

3桁番号のユニホームを見てこみ上げた悔しさ

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