1軍登板わずか4試合、鷹ドラ1右腕が抱く危機感「今年にかける思いは…」
1軍投手に怪我続出「僕にとってはチャンス」
入団5年目だが、不動の遊撃手に成長した今宮健太と同い年。今年11月には27歳を迎える。若い投手も成長を遂げ、1軍の舞台を踏んだ投手もいれば、大きな期待を寄せられている20歳前後の投手もいる。立たされている状況は決して楽観できるものではなく「1年1年危機感、自覚は強くなっています。今年にかける思いは去年の何倍も強い。B組スタートと聞いて、悔しい思いがありました。何としても早くA組にまずは上がらないといけないと思っています」と危機感も抱いている。
キャンプ第2クール2日目の7日、この日から投手のフリー打撃登板がスタート。加治屋は早速、バッティングピッチャーとしてマウンドに上がった。左打者の明石健志には26球中、安打性は2本。特徴である“動く真っ直ぐ”でゴロを多く打たせた。右打者の今宮健太には25球で6本の安打性を許し「そこまで感じは悪くなかった。ただ、どうしても投げ急いでしまった」と振り返っていた。
今春のキャンプは、五十嵐亮太投手がヘルニアの疑いで参加しておらず、岡本健投手も右ふくらはぎ痛でキャンプイン直前にB組スタートに。松本裕樹投手も腰痛でリタイアした。「1軍で投げていた投手が怪我をして、僕にとってはチャンス。アピール出来る期間で、持っているものを出してアピールすることが大事。自分のことをアピールすることで監督はじめ首脳陣に使ってみたいと思わせるものを出したい」。2018年は勝負の年。5年目を迎えたドラフト1位右腕は、花開かせることが出来るだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)