「上位を狙える」平成唯一の三冠王・松中氏がオリを高評価 「静か」と指摘も
静かな投内連携に「もっと叫んでもいい。それによって活気が出る」
投手陣についても「どれくらいやれるかはまだ分からないですけど、田嶋やK-鈴木といった新人も良いと聞きます。金子千尋、西、ディクソン、山岡といて、田嶋や松葉といった面々が入ってくれば、駒は揃っている。平野が抜けても、増井が入って後ろはある程度しっかりしている」と話した。
その中で「見た瞬間に気になったことがある」と1つのポイントを指摘した。それはグラウンドで投内連携を見ていて感じたことだと言う。
「静かすぎるなぁと感じましたね。元気良く声を出していない。ホークスのノックなどを見ると、とにかく元気があります。それが強さの1つでもある。タッチの瞬間1つとっても大きな声で『アウト!!』と叫んでいい。それによって活気が出るし、集中力も上がるものなのです。僕が現役の頃は小久保さんや僕たちが元気を出していて、それが伝統となって受け継がれています。それは生え抜きの選手たちがしないといけない。小谷野や中島はベテランだし、移籍組。安達やT-岡田らがやらないといけない。主力が率先して盛り上げていかないといけない。そうやってチームは強くなっていくものです。そして、活気があると見ているファンも楽しいものですよね」
細かいことかもしれないが、こうした細部を詰めていかないと「今のホークスを倒すことは難しい」とも松中氏は語った。間違いなく厚みを増してきたオリックスの選手層。1996年に優勝してから遠ざかっているパ・リーグの頂点。果たして、オリックスはその座に手を届かせることができるか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)