NPBとの交流試合を実現 夢を叶えた台湾球界唯一の日本人スタッフ
大学3年時に台湾留学、2016年から球団の社員に
大学3年生の時に交換留学生として台湾の大学に留学。留学中は毎日のように球場に観戦に訪れた。そのうちに台湾のプロ野球連盟「CPBL」の人と知り合いになり、2011年には台湾で開催されたアジアシリーズの通訳に応募。ソフトバンクのチーム通訳を担当した。その後も、礒江さんはアルバイトを掛け持ちしながら、台湾球界と繋がりを持った。
そして、通訳や国際試合の運営の仕事を続けていた2016年、ラミゴモンキーズから社員の誘いが舞い込んだ。今では礒江さんの働きにより、ラミゴモンキーズは日本の球団と交流試合を行うだけでなく、チアガール「LamiGirls」の日本へのイベント派遣や球団マスコットの相互交流なども行われるようになった。また、日本語版の球団公式フェイスブック、ツイッターも開設。昨シーズンには、本拠地の桃園国際棒球場で「日本フェスタ」が行われ大盛況に終わり、今シーズンも開催予定だという。
「球団公式フェイスブックやツイッターには、選手の名前の読み方や応援の仕方など、自分が台湾野球に興味を持った時に知りたかったことをアップするようにしています。日本の野球ファンに、少しでもラミゴモンキーズに興味を持ってもらえたらと思っています」
礒江さんがラミゴモンキーズの社員になった時「いつか日本の球団の本拠地で試合をやりたい」という夢があった。その夢が、28日に札幌ドームで実現する。
「次は、公式戦ができたらいいですね」。充実感に満ちた表情でそう話す礒江さんの、新たな夢が叶う日が楽しみだ。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)