サファテ、デスパイネら投打に軸が揃う 2018年ソフトバンク外国人チェック

デスパイネはロッテ、ソフトバンクと渡り歩く

 昨年は、内野手でジェンセンが在籍していたが、今季の野手は外野手登録が2人だ。

外野手
デスパイネ31歳 4年 418試合1488打数405安89本290点 打率.272
コラス19歳 (1軍出場なし 育成)

 デスパイネは、キューバでは実績のある有名選手。ロッテで3年間プレーしたが2017年はソフトバンクに移籍。ソフトバンクは、2015年まで中軸を打っていた李大浩がMLBに移籍した後、投手のマークが柳田悠岐に集中し、打線がやや弱体化した。これが2016年に優勝を逸した一因となったが、デスパイネを獲得して中軸打者へのプレッシャーが分散した。柳田も復活、そしてデスパイネは本塁打、打点の二冠王を獲得した。外野手登録だが、ほとんど守備には就かずDHに専念、DHのベストナインにもなった。

 デスパイネも昨年のWBCに出場し、オーストラリア戦で劇的な逆転満塁本塁打を打っている。キューバの選手はNPBのオフにはキューバ国内リーグでプレーするが、デスパイネもキューバの主軸としてカリビアン・シリーズに出場している。

 コラスはまだ19歳。彼もキューバ出身。昨年5月、モイネロとともにキューバから派遣された。キューバ国内リーグでの出場も23試合という若手だが、左の長距離打者として注目されている。ファームでも2試合に出ただけだが、モイネロの例もある。才能を開花させる可能性はあるだろう。

 ソフトバンクは新外国人を獲得しなかったが、陣容は12球団屈指と言えよう。今季も投手3人、野手1人で外国人枠を回すことになるだろうが、スアレスの復帰、コラスの成長によっては、顔ぶれを入れ替える可能性もある。
それぞれが違う持ち場で実力を発揮し、ポジションが被っていないのが素晴らしいと言えるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY