ダルビッシュ争奪戦、“本命カブス”変わらず!? MLB公式が分析「虎視眈々」

去就に注目が集まるダルビッシュ有【写真:田口有史】
去就に注目が集まるダルビッシュ有【写真:田口有史】

ツインズ、ブルワーズが熱心も…「最も可能性が高いのはカブス」

 ドジャースからFAとなり、まだ所属先が決まってないダルビッシュ有投手について、MLB公式サイトが9日(日本時間10日)にあらためて特集を組んだ。8日(同9日)にはツインズ、ブルワーズが総額1億ドル(約110億円)超のオファーを出している可能性が高いと伝えていたが、今回の記事ではカブスが“本命”だと分析している。

 いったいどこに行くのか。2月に入っても決着しないダルビッシュの去就問題。情報が錯綜する中、MLB公式サイトが2日連続で特集記事を掲載した。決して資金が潤沢ではないツインズ、ブルワーズの2球団が、ダルビッシュに1億ドル超のオファーを出しているとの前日の報道に続いて「カブスはダルビッシュを虎視眈々と狙っている」とのタイトルで伝えた。

 記事では「最も可能性の高いダルビッシュ移籍先はカブスだろう」と指摘。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者がテレビ番組「MLBネットワーク」に出演し、カブスについて「(ダルビッシュを)虎視眈々と狙っている球団」と発言したことも紹介している。

「フェインサンドによると、ダルビッシュはカブス、ヤンキース、またはドジャースのように資金が潤沢な球団への移籍を望んでいるように思える。ダルビッシュはニューヨーク、そしてロサンゼルスの参加を待っているが、どちらも入札には加わっておらず、またそうする可能性も低いだろう」

 当初から候補球団として挙がっているヤンキース、ドジャースだが、どちらも今季は贅沢税を回避したいため、選手総年俸を抑える方針。ダルビッシュを獲得するためには、高給取りの選手を放出する必要があるが、難しいと見られている。そのため、候補とされながらも本命視はされていない。となると、残る1つのカブスが必然的に浮上してくるという。

 記事では「カブスはダルビッシュ獲得の用意ができている」と指摘。「5年契約の申し込みを複数受けていると報じられている」ダルビッシュは、ヤンキースやドジャースの年俸削減を待ちながらシーズン開幕を迎えるという選択をする可能性は低いとして、米全国紙「USAトゥデイ」がツインズ、ブルワーズを含む残る3球団の中でカブスが最も魅力的だと分析したことも紹介している。

「ダルビッシュは注目を集め、選択肢を比較検討している」

 MLB公式サイトはこう記している。MLB各球団のバッテリー組のキャンプインまで1週間。ツインズ、ブルワーズが積極的で、ドジャース、ヤンキースの選手年俸削減が難しいとされる中、“本命”カブスが契約にこじつけるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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