ダルビッシュ、カブスと6年137億円合意も「割安」 米誌「新たな犠牲者に」

ドジャース、ヤンキースの動きに「苛立たしい」

 そしてダルビッシュについては多彩な変化球、高い奪三振率を誇ることを踏まえて「今冬の戦利品」と紹介。昨季見られた一時期の不調や年齢面の懸念点を指摘しつつも、「毎冬、このことはすべてのFA選手に当てはまる。よって、なぜ最高の投手とオフシーズン最終週までどこも契約をしなかったのかという説明にはならない。そして、なぜダルビッシュがシカゴから6年1億2600万ドルの契約しか得ることができなかったのかという説明にもならない」とレポートした。

 記事では過去、トップクラスの先発投手が手にした大型契約にも言及。デビッド・プライスがレッドソックスと7年2億1700万ドル(約234億円)、マックス・シャーザーがナショナルズと7年2億1000万ドル(約227億円)、ザック・グリンキーがダイヤモンドバックスと6年2億600万ドル(約222億円)の大型契約を結んだことを紹介しつつ、同投手らよりレベルが落ちる投手でも年平均でダルビッシュより高年俸を手にしている選手がいることも指摘した。その上で「その素晴らしさにも関わらず、ダルビッシュはオフシーズンにおいて新たな犠牲者となった」と伝え、通常なら金額をつり上げるはずのヤンキースやドジャースが投資を節約したことを要因の一つとして挙げた。

 これを踏まえ、同誌は「強力な入札者がおらず、カブスはチャンスを待ち、割引価格でダルビッシュを獲得することができた。ドジャースやヤンキースのような大金持ち球団がフィールド上のことよりも贅沢税を優先させるのは苛立たしい。また、ツインズやブルワーズがエース候補を獲得しないのは理解に苦しむ」と手厳しく論じている。

 ダルビッシュの契約が果たして「割安」なのか。最終的な評価は今季以降の活躍にも左右されるだろう。以前からサイ・ヤング賞候補に挙げられている右腕は昨年のポストシーズンの経験によってワールドシリーズへの意気込みも見せている。メジャー3球団目となる新天地で存在感を放ち、改めて自身の価値を証明したいところだ。

(Full-Count編集部)

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