ダルビッシュのカブス入り、地元ベテラン記者に聞く6年137億円契約の評価
6年の長期契約に驚きつつも「アリエッタより割安」
ドジャースからフリーエージェントとなっていたダルビッシュ有投手がカブスと契約合意に達したと、複数の米メディアが報じた。契約内容は6年総額1億2600万ドル(約137億円)だが、さらに出来高がつくという超大型契約。2年ぶり世界一を目指すカブスの本気度が伝わる契約となった。
この報道を受け、地元紙「シカゴ・トリビューン」で長年カブスの番記者を務め、現在はコラムニストとして活躍するポール・サリバン記者は「ここまで長引いたのに、6年契約を勝ち取れたことに驚いた」としながらも、「フェアな契約だし、ジェイク・アリエッタの要求よりも割安だ」と分析。「総じて素晴らしい契約だと思う」とダルビッシュ加入を歓迎した。
カブスが目指すは2年ぶりのワールドシリーズ優勝だ。現在の先発ローテには、ジョン・レスター、カイル・ヘンドリクス、ホセ・キンタナ、タイラー・チャットウッドが名を連ね、ダルビッシュはレスターに次ぐ2番手になると見られる。打線にはクリス・ブライアント、アンソニー・リゾ、ウィルソン・コントレラスら若手の爆発力ある選手がズラリ。同地区ライバルのカージナルス、ブルワーズが積極的に戦力補強したが、ダルビッシュの獲得でカブスも対抗した。
サリバン記者は「ユウはカブスを再びワールドシリーズ進出に導くはずだ」と予測。「彼自身もその舞台で2017年アストロズ戦のリベンジができる」と大きな期待を寄せている。
カブスもダルビッシュも世界一に懸ける思いは共通している。31歳右腕は伝統のリグリーフィールドに世界一のフラッグを掲げることができるのか。地元シカゴが寄せる期待は高い。
(Full-Count編集部)