日ハム清宮「黙ってもいられない性」 実戦デビューは大声でチーム鼓舞
素振り、ティー打撃で計50スイング、練習試合は守備で出場
日本ハムのドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手が10日(日本時間11日)、対外試合デビューを果たし、封印していた打撃練習も再開させた。充実した1日を過ごしたドラ1ルーキーは「バッティングでも、試合にも出たという意味で一歩前進かなと思います」と振り返った。
米アリゾナでの春季キャンプ。清宮にとって「2・10」は忘れられない1日となったに違いない。まずは右手親指の負傷の影響で封印していた打撃練習を再開した。素振り30本、ティー打撃20本の計50スイング。“初スイング”には多数の報道陣が集まったが、緊張した面持ちもなく一振り、一振りを確かめるようにじっくりとバットを振った。
「100ではないですけど、それでも全然、制限している感じもなく、気持ちよく振っていたかなと思います」
患部は順調に回復している様子で、今後は徐々に強度を上げていく予定だ。キャンプ、練習試合では先輩たちが生きたボールを打ち返すのを目の当たりにしているが「無理しないのが一番かなと思いますし。あんまり飛ばしすぎても。時期はあれですけど、体にとってはよくないと思うので。まぁゆっくりかなと思います」と焦る気持ちはない。
午後から行われた韓国KTとの対外試合では6回の守備から一塁手として出場。3度の守備機会も無難にこなし、ルーキーらしく声を張り上げる場面もあったが、「黙ってもいられない性なので。あんまり意識している感じではないです。普通です。黙っていてもつまらない」と振り返った。チームは試合も勝利。報道陣からチームの一員として貢献できたかと問われた清宮は「打ってからかなと思う」と、打者としてのプライドをのぞかせた。
また、この日はチームのOBでもあるダルビッシュ有投手がカブスと6年137億円で契約合意したことが報じられた。将来メジャーの舞台を見据えるルーキーは「あれだけのビックな方なので、どこかにはいくだろうなと思っていた。すごく伝統もありますし、いいチームに入られたなと思います」と語っていた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)