ハム清宮の打撃再開、栗山監督「僕が決めたんじゃない。野球の神様が決めてる」

日本ハム・栗山英樹監督【写真:田口有史】
日本ハム・栗山英樹監督【写真:田口有史】

打撃練習を再開した清宮に栗山監督「自然にこのタイミングだった」

 日本ハムの栗山英樹監督は10日(日本時間11日)、ドラフト1位・清宮幸太郎内野手の打撃再開について「野球の神様が特にこのアメリカで決めたんだなと感じました」と独特の言い回しで語った。 

 ここまで右手親指の負傷の影響で打撃練習を回避していた清宮がこの日の午前に素振り、ティー打撃で計50スイングを実施。栗山監督は米アリゾナに来るまではもう少し早い段階で復帰すると見込んでいたようだが、「本当に急ぐ必要は全くなかったし。今のタイミングが自然にこのタイミングだった」と口にした。 

 また、野球の本場アメリカで日に日に注目を浴びるドラフト1位ルーキーの初スイングは「僕が決めたんじゃない。野球の神様が決めてますね」と表現した。 

 清宮は午後に行われた韓国KT戦でも6回守備から出場して実戦デビュー。一塁のポジションを無難にこなした。 

 この日は守備のみだったが、栗山監督はそのスター性を感じ取った様子。同じ早実高出身で甲子園ではスター選手として注目を浴びた斎藤佑樹の名前を挙げ、「(同じ空気感は)あるね! やっぱり。球場を支配するっていうのではないが、ついつい皆が見たくなるような」と話し、「存在だけではダメで、ちゃんとプレーに対するスタイルとかも伴っていかないとダメだし。もう一つは、最後は野球が大好きで、必死にやる姿の思いがそこに出てこないとみんなを魅了できない」と期待を寄せた。 

 今後はフリー打撃、紅白戦、対外試合など実戦での打撃に注目が集まるが「打つ方は無理することない。いい感じでスタートしているだけに、今は全然、打つ方はスピードを上げるなと本人にも言った。焦って試合に出なくていい。今はホームランを打っても何の得にもならない。公式戦で打ってもらわないと困るしね」と指揮官。栗山監督が今後、期待のスラッガーをどのように導いていくのか注目だ。 

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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