キャンプイン目前、大谷へ高まる注目度 LA紙が大特集「この男は誰?」

米メディアを驚かせた23歳での渡米決断「オオタニの性格を最も明らかにしてくれる」

 大谷は日本のプロ野球で圧倒的な能力を見せつけた。投手としては5年間で通算85試合に登板し、42勝15敗、防御率2.52をマーク。打者としては403試合で打率.286、48本塁打、166打点を記録した。圧巻だったのは、日本ハムが日本一に輝いた2016年。レギュラーシーズンで10勝4敗、防御率1.86、打率.322、22本塁打、67打点を記録しただけでなく、クライマックスシリーズと日本シリーズでも活躍し、チームを牽引した。 

 特集では、二刀流で起用し続けた栗山英樹監督についても紹介。「クリヤマは日本で批判に直面した。しかし、オオタニを両方でプレーさせるという約束を彼は守った」。賛否両論が渦巻く中で、指揮官は大谷の可能性を信じ続け、見事に結果を残したことで批判がやんだことにも触れている。 

 常に真摯に野球と向かい合ってきた大谷。その勤勉さについては、助っ人のブランドン・レアード内野手も証言している。 

「彼はナイスキッドだ。静かだよ。彼は自分がやりたいことをやる。ルーティンがあるんだ」 

「自分が見た中で彼の労働倫理は誰よりも高いと思う」 

「いつも何か、ストレッチやソフトトスなどをしているんだ。野球に関係することを常にしているんだよ」 

 大谷は2年後に渡米すれば巨額の契約を手にできるとされていた。しかし、新労使協定では25歳未満の海外選手の契約が制限されるという状況の中で、渡米することを決めた。夢であったメジャーに挑みたいという気持ちを貫いた形だが、米メディアはこれを驚きを持って伝えた。 

 特集でも「おそらく、オオタニの性格を最も明らかにしてくれるのは、23歳で米国に来るという彼の決断だろう。もし待てば、オオタニは約2億ドル(約216億円)を得ることが出来たかもしれない。その代わり、彼はエンゼルスから230万ドル(2億5000万円)以上の契約金を得た。2018年の彼の最低年俸は54万5000ドル(約6000万円)である」と紹介。その純粋で真っ直ぐな思いを改めて称えている。 

 大谷はどのような男なのか。特集では深く掘り下げているが、実際に「エンゼルス大谷」が始動すれば、さらなる驚きをもたらすだろう。日本でも、常に見るものの想像を超越する結果を残してきた。キャンプインまで、あとわずか。二刀流の衝撃はついに海を渡る。

(Full-Count編集部)

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