こんな作戦あり!? 伝説の「フェイク敬遠」公開、“名シーン”に再び脚光

現役時代、レッドソックスなどで活躍したトニー・ペーニャ氏【写真:Getty Images】
現役時代、レッドソックスなどで活躍したトニー・ペーニャ氏【写真:Getty Images】

打者は呆然…MLB公式ツイッターが動画公開で話題「伝説的トリック」

 名捕手の条件は1つではない。キャッチングやスローイング、さらにバッティングを挙げる人も中にはいるだろうが、リードを重視する声は多いのではないか。打者をじっくりと観察し、球種を選び、そして裏をかく。これは捕手の大きな仕事となるが、あまりにも大胆な“作戦“を立て、見事に成功させたメジャーリーガーがいる。その動画がMLB公式サイトのスペイン語版公式ツイッターで公開され、再び“脚光”を浴びている。

 主役は昨季までヤンキースで一塁コーチを務めたトニー・ペーニャ。2002年途中から2005年途中まではロイヤルズで監督を務め、母国ドミニカ共和国の監督としても2013年の第3回WBCで初優勝に導いた人物だ。そのペーニャが現役時代にとんでもないプレーをやっている。

 MLB公式サイトのスペイン語版ツイッターが「おそらく、あなたは過去に見たことがあるかもしれない」と綴り、「伝説的トリック」として公開した動画は、ペーニャがアストロズに所属していた1997年のもの。9月5日の敵地ジャイアンツ戦、1-2と1点ビハインドで迎えた1死二、三塁のピンチでフルカウントとなり、マウンドへ向かったペーニャが投手のハデックと話し込む。本塁へ戻ると、立ち上がって、敬遠を要求。しかし、ペーニャはここで突然座り、ハデックはど真ん中にストライクを投じる。打者のジョンソンは全く反応できず、見逃し三振となった。

 ジョンソンは呆然。敵地はどよめきに包まれた。ペーニャは激しくガッツポーズ。この年が現役最終年となったベテランの見事な「フェイク敬遠」だった。もっとも、ハデックは続く打者を敬遠で歩かせた後、2点タイムリーを浴びて2失点。この試合は結局、1-4で敗れてしまった。

 それでも、このプレーはまさに「伝説的トリック」として、今でも語り継がれている。

【動画】立ち上がり敬遠要求→突然座り見逃し三振!? MLB公式ツイッターが公開した「フェイク敬遠」に再び脚光

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