投手→打者、オリ高卒2年目の“糸井2世”が豪快弾 福良監督も「楽しみやね」
2016年にドラフト9位で入団、投手から野手に転向
オリックスの高卒2年目・根本薫外野手が15日、紅白戦で豪快な一発を放ち猛アピールに成功した。紅組の「7番・中堅」で先発出場。5回1死走者なしから右翼席へ飛び込むホームランを放った。
2ストライクと追い込まれても19歳の若武者は狙いすましたかのように迷いなくバットを振り抜いた。内角直球を捉えた打球はきれいな放物線を描きスタンドイン。1軍でも実績を残している右腕からの一発に「自分のタイミングで打てました。アピールというか、2軍でやってきたことを出せたと思います」と笑顔を見せた。
2016年に霞ヶ浦高からドラフト9位でオリックスに入団。投手としても140キロ台後半をマークし注目された逸材だったが、入団直後に編成担当から「打者としてやってみるか」と打診を受け即決した。昨年はウエスタンリーグで20試合に出場し打率.262をマークし持ち前の打撃センスを見せつけた。
打者から投手に転向し成功したのは糸井(阪神)、雄平(ヤクルト)らがいる。根本は50メートルを5秒8で駆け抜ける俊足と、遠投120メートルをマークする身体能力が最大の売り。チームの先輩だった糸井を彷彿とさせるが「糸井さんのようになることができればいい。走攻守で活躍できる選手になりたい」と力を込めた
根本はオフに台湾で行われたウインターリーグにも参加。視察した当時から打撃を評価していた福良監督も「いいホームランだった。台湾でもいいバッティングしていたから。楽しみやね」と今後の成長に期待を込めた。
今季の目標には「まずは2軍でレギュラーになること。しっかり結果を残してから1軍にいければ」と口にした。潜在能力抜群の“糸井2世”に注目だ。
(Full-Count編集部)