大谷翔平、米でも逆方向へ“規格外”の打球 指揮官は絶賛「その才能がある」
ブルペン投球後にフリー打撃「逆方向への打撃を見られたのは良かった」
エンゼルスの大谷翔平投手がキャンプイン早々、周囲を驚かせている。2日目の15日(日本時間16日)には初めてブルペン入りし、その後に行ったフリー打撃では35スイングで安打性20本、そのうち12本が柵越えと圧巻の打力を披露。マイク・ソーシア監督は日本時代も多くの人を魅了した左方向への力強い打球を絶賛している。
エンゼルスがキャンプを行っているアリゾナは乾燥しているとはいえ、ボールは日本の統一球よりも飛ばないと言われるMLB公式球に変わった。フリー打撃の方式も、打撃投手が近距離から速いテンポで次々とボールを投げ、打者は数球で交代しながら数人で回していく“メジャー式”。日本よりもせわしなく、じっくりと打つことはできない。大谷もまだ慣れていないが、それでも大飛球を連発した。
指揮官が注目したのは、日本で度々見られた“規格外”の左方向への打球。「打撃練習で彼の逆方向への打撃を見られたのは良かったよ。逆方向に打てる打者からアウトを取るのは凄く困難なことだからね」。ソーシア監督はこう言ってうなずいた上で「だから、彼の持つ(逆方向に打つ)能力は、彼に対して投球することを難しくさせているんだ。それを練習で示したんだ。彼がそれを備えていることは知っていたよ。彼の映像を数えきれないほどの時間をかけて見てきたからね。彼にはその才能があるんだ」と絶賛している。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」も「ブルペン投球の後、オオタニは打撃練習で彼のパワフルな打撃を見せつけた。その際に彼は右翼フェンスの遥か後方まで数回ボールを飛ばし、左中間へのライナーの打球も何回か披露した」というレポートとともに、この指揮官の発言を紹介。さらに、ピッチングについても「エンゼルスはオオタニの初めてのブルペン投球に感銘を受けたが、彼は更なる向上を求めている」と伝えている。
まだキャンプ2日目。状態が上向けば、投打のレベルもさらに上がってくることになる。二刀流右腕はキャンプ、そしてシーズンで何度、指揮官や同僚を驚かせることになるのか。楽しみは尽きない。
(Full-Count編集部)