大谷翔平のキャンプは投手スケジュール優先 エ軍GM明言「毎朝状況を確認」

米国でも“二刀流”実現を目指すエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】
米国でも“二刀流”実現を目指すエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

GMが考える二刀流のカギは「どれだけスタミナを保てるか」

 エンゼルスのビリー・エプラーGMが15日(日本時間16日)、日米報道陣の囲み会見に応じ、今キャンプでの大谷翔平投手の調整は投手としてのスケジュールを優先させると明言した。

 ベーブ・ルース以来となるメジャーでの“二刀流”実現を目指す大谷だが、ソーシア監督は「投手に重点を置く」と話していた。これに対し、エプラーGMも「投手としてのスケジュールを優先させ、その上で打者としてのスケジュールを考えていく」と同調。1月に来日し、日本ハムから手に入れた調整スケジュールをもとに「毎朝状況を確認しながら、色々な角度から考えてプランを立てていきたい」とした。

 この日、エプラーGMが繰り返したのは「1日1日を確実に」という言葉だ。“二刀流”育成は球団としても初の試み。一足飛びにスケジュールを固定するのではなく、状況に応じてフレキシブルにスケジュール調整していく体制を整える。そのためブルペン投球やフリー打撃登板、実戦形式登板の回数は決めておらず、必然的にオープン戦での登板試合数も確定はさせていない。

 一般的に先発投手の場合は、ブルペンに2回入った後でフリー打撃登板もしくは実戦形式での登板を合計2回、そしてブルペン投球を挟んだ後にオープン戦に入り、開幕前に5、6試合に投げながらイニング数や球数を伸ばしていく。だが、そのスケジュールも型にはめず、状態を見ながら臨機応変に対応していく予定だ。

 GMが考える二刀流成功の秘訣は「どれだけスタミナを保てるか」。日本より約20試合多いレギュラーシーズンはもちろん、初めての体験で気負いがちになるキャンプでもペース配分が大きなカギを握ることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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