「野球環境は最高」― ホークスとジャイアンツを知る男が宮崎の地で思うこと

宮崎の人々に感謝、「ありがたいこと」

「ダイエー時代も最初の頃キャンプは高知だった。やっぱり劇的に変化を感じたのは宮崎に移ってから。まず練習施設がまったく違った。打撃練習をやるトリカゴなんかも増えた。今なんてトリカゴだけで10箇所くらいあるでしょ。高知の時からは考えられないよ。昼も夜もいくらでも練習できる環境なんだからね」

 10年限りで現役を引退後、巨人のコーチを経て、13年からホークスへ戻った。

「コーチの立場としては生目(=ホークス・キャンプ地)ではしっかり腰を据えて練習することができるのが大きい。歩いて移動できる距離にメイン、サブ、室内などすべてがあるので雨の日も効率的にできる。1軍から3軍まで同じ敷地内だから、キャンプ中の選手入れ替えもスムーズになる。本当に恵まれていると思うよ」

「巨人の時はサンマリンでキャンプをやった。あそこは同じ宮崎でもまた少し事情が異なって敷地が広すぎる。選手もそうだけど見るファンの方の移動が大変なんじゃないかな。それに海のすぐ横だから風がすごいんだよね。寒いくらい」

「でも宮崎の人が本当に努力してくれている。天気が悪くても練習できるように大きな木の花ドームを建設してくれた。ファンの方々ためにも移動しやすいようにバスを走らせたりね。ありがたいことだよ」

 近年は巨人、広島など、宮崎から途中で沖縄へ移動してキャンプを行う球団もある。

「沖縄でもキャンプをやったことがある。2月の気温が高くて身体が動くのは間違いない。各チームのキャンプ地が近いから練習試合が組みやすいのもある。そういった意味ではいい環境だと思う。でも結局は使い方次第だよね。どっちも一長一短はある。効率的にしっかりと使用することができればレベルアップできるわけだし」

 ホークスとジャイアンツ両チームのキャンプを経験した大道。実際にプレーしていた身として感じることもあるという。

今も脳裏に浮かぶ盟友の姿、「宮崎に来るとより強く感じる」

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