「面白い」個性派ルーキー2人に鷹・工藤監督も高評価 紅白戦でアピール成功

紅白戦で好投した渡邉雄大(左)と高橋礼【写真:福谷佑介】
紅白戦で好投した渡邉雄大(左)と高橋礼【写真:福谷佑介】

ドラフト2位のサブマリン高橋礼、育成6位の左サイドハンド渡邉雄大がそれぞれ好投

 圧倒的な戦力を誇るソフトバンク。2年連続日本一を目指すチームは分厚い選手層を誇り、昨季は2チーム作れると言われたほどだ。それは今季もさほど変わらず、それどころか、宮崎キャンプで、さらに厚みを加えてくれそうな楽しみなルーキーの名前が浮上してきた。

 それがドラフト2位の高橋礼投手と、育成ドラフト6位の渡邉雄大投手。ともに18日に行われたA組の紅白戦に登板し、それぞれが持ち味を発揮した。

 専修大から入団した高橋礼は球界で数少ないアンダースローの投手。にも関わらず、ストレートの最速は141キロを誇るのだから、驚異的だ。初の実戦登板となった紅白戦。最終回の6回にマウンドに上がると、無安打無失点投球。2つの四球を与えて制球面の課題は残したが、投じられるボールの軌道はやはり異質で「結果として抑えられることが出来て良かった」と語った。

 BCリーグのアルビレックス新潟ベースボールクラブから加入した渡邉はサイドハンドの変則左腕。不動の遊撃手である今宮健太と同い年、26歳の“オールドルーキー”で育成選手である。この渡邉は5回1死満塁、打者に柳田悠岐を迎えるたところでマウンドへ。初のA組、しかも、初の実戦登板という、ただでさえ緊張しそうな状況にも関わらず、さらに厳しい場面での登板となった。

 「ちょっと『エッ?』ってなりましたけど…」と苦笑いで振り返る渡邉だが、「もし使われるなら、こういう場面。抑えられればいいアピールになると思って、自分のボールで勝負しようと思いました」と奮い立たせ、柳田に向かった。結果的に右前2点適時打を浴びたが、後続は打ち取った。2イニング目の6回には甲斐拓也から外角に沈んでいくスクリューで空振り三振を奪うなど、三者凡退に切って取った。1回2/3を投げて被安打1という内容に、降板後は「柳田さんをキッチリ抑えられれば良かったですけど、アピールすることは出来たと思います」と語っていた。

工藤監督は高橋礼を「ストレートに力がある」、渡邉を「ちょっと人とは違う」と評価

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