高卒大砲は「予想不能」、岩見は250発以上…アマチュア大砲はプロでも大砲に?

回帰分析の図1と図2【画像提供:(C)PLM】
回帰分析の図1と図2【画像提供:(C)PLM】

「回帰分析」で見る、高卒大砲がプロで残す成績とは

 ではまず、高卒大砲の「将来的な本塁打記録」について見ていこう。

 高校通算本塁打記録の歴代1位は、前述の清宮の111本だ。以下は2位・山本大貴氏(107本)、3位・黒瀬健太選手(97本)と続く。埼玉西武の中村剛也選手は83本で歴代8位、北海道日本ハムの中田翔選手は87本で同5位である。

 ところが、高校通算本塁打10傑の中でプロ入りしていない選手も複数おり、3位に入っている福岡ソフトバンクの黒瀬はプロ通算0本。10位の巨人・岡本和真はプロ通算1本と、まだ結果を残せていない。

 そこで、図2を見てほしい。縦軸はプロ通算、横軸は高校通算本塁打。灰色の点は、高校通算本塁打ランキング上位15選手のうち、プロ入りした11選手(清宮を除く)を散布図にしており、上位選手自身の位置を表す。

 そして、青い線(回帰直線)は、「高校通算で●本を打った選手がいたとして、プロでは通算●本を打つだろう」ということを予測している。高校通算で●本を打ったなら、プロ通算●本塁打を打てる「可能性」があるということを示しているのだ。

 しかし、見ての通り青い線はほぼ水平で、高校通算本塁打が増えてもプロ通算本塁打は増えない。高校通算本塁打ランキングの上位選手がプロでも大成するとは言い難く、清宮や安田がどのような選手に成長するのかは、素直に「分からない」と言うしかない。

岩見はプロ通算250本? 六大学大砲がプロで残す成績とは

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