松坂大輔効果で“変化”!? ドアラも健在、ファン倍増の中日キャンプ

華やかになり、賑わいが増した?

 大きな変化があったのはブルペン。昨年まではファンは窓の隙間からブルペンを覗いていたが、今年から大きなガラス窓を作り、観客席も設けた。これで松坂大輔だけでなく、球界最年長の岩瀬仁紀をはじめとする投手陣の投球練習をつぶさに見ることができるようになった。ブルペン周辺には、多くの人だかりができていた。

 メインスタジアムの観客も例年より多い。キャンプ全体が活気に満ちている印象があった。

 場内に出店しているピザショップは、今年からバスを改造したイートインスペースを設けている。バスの片側のサイドに大きな窓が開いている。その向こうはサブグランド。ピザを買ったお客は、イートインスペースで食事をしながら、ノックを受ける選手たちをながめることができる。これはキャンプ見学の特等席だろう。

 今年からカフェとコーヒー専門店も出店した。これまで中日キャンプでは北向のイオン北谷店で食事を買う人が多かったが、キャンプ地での食事の選択肢も増えた。

 キャンプ地の一角には、「星野仙一監督北谷メモリアルブース」も設けられている。星野仙一氏は北谷に中日春季キャンプ地が移転した当時の監督であり、1999年には自身2度目の優勝。北谷町でも祝勝会が開かれている。地元の人にとっても思い出深い名将だった。ブース内には色紙が置かれ、ファンが次々と書き込んでいた。

「質実剛健」という印象があった中日ドラゴンズキャンプ、今年は少し華やかになり、賑わいが増した。この変化がペナントレースをどう変えていくだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

CATEGORY