MLBが試合時間短縮へ新規則発表 投球間「20秒制限」は導入を見送られる

日本人投手にも影響を与えそうな投球間「20秒制限」は導入を見送られた【写真:Getty Images】
日本人投手にも影響を与えそうな投球間「20秒制限」は導入を見送られた【写真:Getty Images】

「ピッチクロック」は導入せず、「マウンドビジット」は1試合6回までに

 大リーグ機構(MLB)は19日(日本時間20日)、試合時間短縮を目的とした新たな規則を発表した。投球間の時間を制限する「ピッチクロック」が導入となるか、大きな注目を集めていたが、今回は見送られた。

 MLB公式サイトは「2018年用のペース・オブ・プレーの新たな取り組みをMLBは発表した」とのタイトルで報じた。記事では、ロブ・マンフレッド・コミッショナーが新たなルールを発表したことを伝えつつ「しかし、今シーズンはピッチクロックなしとなるのだ」と言及している。
 
 新たに発表された主なルール。記事ではまず「マウンドビジット」を紹介。投手交代以外で監督、コーチ、選手がマウンドに行く回数がカウントされ、1試合で6回までと定められたという。延長に入れば、1イニングにつき1度ずつ追加で与えられる。ただ、「雨天時に野手がスパイクをきれいにする為にマウンドに向かった際」「投手が怪我(もしくは怪我と思われる)をした際」「代打や代走を出す際」などはカウントされないという。

 さらに、イニング間の休憩(攻守交代)も時間が定められ「ローカルテレビでの放送は2分5秒」「全国放送は2分25秒」「タイブレークとポストシーズンは2分55秒」となった。そして、投手交代でも時間制限が設けられ「リリーフ投手がウォーニングトラックを跨いでからタイムクロックが発動」するという。

 この他、「インスタントリプレー」は「全チームのレビュールームがカメラが直接とらえたスロー映像を受信可能」に。また、「新しい電話回線がベンチにつながり、サイン盗み防止のために監視される」ことになるという。

 当初は、投球間の時間が「20秒以内」に制限されるという案も浮上。ダルビッシュ有(カブス)の昨季平均がメジャー先発投手3位の27.1秒、田中将大(ヤンキース)が同9位の25.4秒と、比較的1球1球の間をじっくりと取る日本人投手への影響も心配された。ただ、この「ピッチクロック」導入には選手会が難色を示し、今季は導入が見送られる形となった。

(Full-Count編集部)

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