楽天の「あまちゃん」、NPBの「メキシコ人史上最高の打者」になれるか
「あまちゃん」とも呼ばれる謙虚なメキシカン
メキシコといえばラテンアメリカの国。その地の出身者も明るく陽気な性格をしていると思われがちだが、アマダーは真面目で大人しい性格だという。昨年7月22日のお立ち台では今江年晶内野手に促され、スペイン語による初々しい「Burn!」も披露してくれた。
契約更新の席では「来シーズンもチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝しています。少しでもチームの勝利に貢献できるように頑張りますので、来年も熱い声援をよろしくお願いします」と語る謙虚なメキシカンは、優勝を狙うチームにとって今後も頼もしい存在だ。
今オフ、チームメイトのルイス・クルーズ内野手や、北海道日本ハムで活躍したルイス・メンドーサ投手が日本球界を離れたことで、アマダーは現時点で唯一、日本球界でプレーを続けるメキシコ人選手となった。
過去に日本球界で活躍したメキシコ人選手としては、2005年のカリーム・ガルシア氏(元・オリックス)や、2000年のナルシソ・エルビラ氏(元近鉄)など個性的な面々が揃っているが、長く成功を収めた選手は未だ現れていないのが実情だ。
それでも、アマダーがかっ飛ばす豪快なアーチには、ファンならずともロマンを感じる。「あまちゃん」の愛称でチームメイトからも親しまれる真摯な巨人は、いずれは日本球界における「メキシコ人史上最高の打者」と呼ばれるほどの存在になれるだろうか。