ホズマーがパドレス入団会見 亡き盟友を偲んで選んだ背番号「30」
8年総額154億円、チームの将来性に期待「ロイヤルズに似ている」
ロイヤルズからフリーエージェント(FA)になっていたエリック・ホズマー内野手が20日(日本時間21日)、米アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で入団会見を行った。会見にはAJ・プレラーGMと代理人スコット・ボラス氏が同席。ホズマーは「この先数年がとても楽しみなチーム。目指す方向性に共感した」とパドレスを選んだ理由を語った。
ダルビッシュ有投手を超えて、今オフ最大の契約となる8年総額1億4400万ドル(約154億3700万円)を勝ち取った。これはパドレスの球団史上最大の契約でもある。「予想以上に時間がかかったけれど、FAの契約過程を楽しめた」というホズマーは、パドレスを選んだ理由として「数年前のロイヤルズに似ている」点を挙げた。
2015年にワールドシリーズ優勝を果たしたロイヤルズは、それまでチーム再建に尽力し、ホズマーら若手有望株らが成長するまで時を待った。現在、パドレスのマイナーシステムにはMLB公式サイトが選ぶトッププロスペクト上位50人の中に6選手がランクインするなど、将来が嘱望される選手がひしめく。ホズマーは「以前は自分が成長するべき若手選手だったが、今度は彼らをサポートするベテランとして、チームが世界一になる手助けをしたい」と語った。
ロイヤルズ時代につけていた背番号「35」は、1976年にサイ・ヤング賞を受賞したランディ・ジョーンズの背番号として永久欠番になっている。そこで選んだのが「30」だった。ロイヤルズで背番号「30」といえば、2017年1月に母国ドミニカ共和国で交通事故により夭逝したヨルダノ・ベンチュラがつけていた。年齢も近くマイナーから共にプレーしてきた仲間として、家族のような存在だった右腕は「今でもみんなの心に生きている」という。「ヨルダノの番号をつけることで、彼の思いを感じながらプレーしたい」と亡き盟友への思いを語った。
ゴールデングラブ賞には4度、2016年に出場したオールスターではMVPを獲得した28歳一塁手は、メジャー7年で通算打率.284、127本塁打、566打点の好成績を残している。さらに、今年から本拠地となるペトコパークでは、13打数6安打2本塁打5打点と好相性。球団が悲願とするワールドシリーズ初制覇に向け、若き戦力の核となる。
(Full-Count編集部)