“解体”マーリンズ、ハーパーの「ショック」発言に指揮官「余計なお世話」
最強外野トリオ全員移籍に同地区のスーパースターが言及も…
主力の大量放出が波紋を広げているマーリンズの動きについて、同地区のナショナルズに所属する若きスーパースター、ブライス・ハーパー外野手が「ショックだった」と発言したところ、元スーパースターのドン・マッティングリー監督から“反撃”を受ける事態となっている。
米全国紙「USAトゥデイ」が伝えたところによると、ディー・ゴードン内野手に加えて、ジャンカルロ・スタントン、マルセル・オズナ、クリスチャン・イエリッチという“メジャー最強外野トリオ”を放出したマーリンズについて、ハーパーは「彼らがイエリッチやオズナ、スタントンを手放したことがとてもショックだった。彼らは最高の外野陣のひとつだからね。昨年のスタントンとオズナ、そしてここ数年のイエリッチの活躍について言葉では言い尽くせないよ」と話したという。
実力者であり、人気選手でもあった主力選手の大量放出は地元メディアやファンの批判の対象となっている。高額な選手をトレードに出して選手総年俸を削減し、代わりに若手を獲得することは、チーム再建に必要なプロセスではあるが、あまりにも急激な変化に周囲は戸惑いを隠せない様子だ。
記事によると、ハーパーは「彼らは素晴らしいチームだと思っていたんだ。少し投手を強化すれば、この上ないほど素晴らしいチームになっていただろうにね」とも言及。同地区のライバルとして、そのポテンシャルに脅威を感じていたようだが、マーリンズはオフで実質“解体”とも言える状態となった。
もっとも、この発言を受けたマーリンズのマッティングリー監督は「お互い、自分のやるべきことをやったらどうだ」と話したという。「彼は、我々についてどうこう言う立場ではないよ。実際にここで何が起きているのか彼は分かっていないんだ。分かっていると思っているかもしれないけど、それは違うね。我々がよく知る選手のことを彼は分かってはいないんだよ」。記事の中で、チーム外からの発言にきっちりと“反論”している。
「USAトゥデイ」の記事のタイトルは「ブライス・ハーパーに向けた、マーリンズのドン・マッティングリー:余計なお世話だ」。現役時代にヤンキースでスーパースターだった指揮官は、“雑音”を気にせず、若手とともにチーム再建に力を注ぐ。
(Full-Count編集部)