イチローも苦戦…FAより若手有望株重視のストーブリーグ、米メディア特集
歴史的な停滞を見せた今オフのFA市場
メジャーリーグで歴史的な停滞を見せた今オフのFA市場。ダルビッシュ有投手やJ.D.マルティネス外野手、エリック・ホズマー内野手ら注目された選手らは契約に至ったものの、いまだに去就が決まらない選手も多い。
その中で米メディアが特にベテラン野手が厳しい状況に直面していることを特集。イチロー外野手をはじめ、数多くのベテランが新天地探しに苦戦している様子を伝えている。
「望まれていない多数のベテラン選手たち」との見出しで特集したのは「CBSシカゴ」電子版。記事では、現在メジャー全体で若手有望選手が順調に成長し、FA選手と比較してコストパフォーマンスがいいことに言及。比較的需要が大きい投手は30代となっても契約を得る傾向があることに触れつつも、「他のチームで必要ではないと判断された選手たちではなく、新しく現れた選手たちに足を踏み入れる準備ができている」と伝えている。
また現地のラジオにおいて、メジャー850安打以上のFA選手でいまだ去就が決まらない選手のリストが紹介されたこともレポート。その中ではコルビー・ラスムス外野手(31)がオリオールズとマイナー契約、カルロス・ゴメス外野手(32)がレイズと1年契約で合意したことが報じられたものの、44歳のイチロー外野手を筆頭にホセ・バティスタ外野手(37)やマット・ホリデー外野手(38)、メルキー・カブレラ外野手(33)、ジョニー・ペラルタ内野手(35)、マイク・ナポリ内野手(36)ら多くの選手の去就が決まらない現状を伝えている。
リストの中で断トツの実績を誇るイチローも50歳まで現役を見据えているが、ここまで具体的なオファーは聞こえてこない。メジャー歴代22位の3080本を誇る安打製造機は果たして今季メジャー契約をつかめるか。動向が注目される。