松坂復活へ期待ジワリ 好投に見る37歳右腕の“本当の武器”

ハンファ戦の投球で想起した11か月前の登板

 150キロを超える真っ直ぐを投げることは、もしかしたら本人は究極そこを目指しているかもしれないが、難しいと言わざるを得ない。球速こそ落ちたが、真っ直ぐの質、そして手元で動かすボール、変化球、投球術といった経験と技術によって打者を打ち取っていくことが、右腕のスタイル。それは、今季からというわけではなく、日本球界に復帰した時からのスタイルだった。 

 そういえば……と、ハンファ戦のピッチングを見ていて思った。あの時もこんな感じだったな、と。 

 松坂の実戦登板は338日ぶりのことだった。思い出したのは、その338日前のこと。2017年3月25日にヤフオクドームで行われたオープン戦の広島戦だった。あの時、ヤフオクドームで松坂のピッチングを見た人は、確かに、復活への微かな光を見たはずだった。 

 その後のシーズンで圧倒的な攻撃力を誇った広島打線を7回まで無安打無失点に封じた。あとを受けた五十嵐、サファテもノーヒットリレーを続け、オープン戦で継投による無安打無得点試合を完成させた。この時も、140キロそこそこの真っ直ぐと、カットボール、シュートでの左右の揺さぶり、変わらぬ強烈な切れ味を誇るスライダー、そしてチェンジアップと、持ち球をフル活用して広島打線を手玉に取った。 

11か月前とハンファ戦の共通点、チームメイトも「違う球の重さ」

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