「非常に大事」だった「9番・田中」 侍ジャパン稲葉監督の打順の狙いは?

決め手はバント「秋山選手にバントさせるなら、田中選手に」

 稲葉監督は言う。

「今日は1番を田中選手にするか、秋山選手にするかで非常に悩みました。9番バッターは私は非常に大事な打順だと考えていまして、例えば6、7、8番バッターが塁に出れば、9番にバントさせて1番に繋げていくという野球をしたいという中で、秋山選手のバントよりも田中選手のバントの方が確率は、秋山選手もバントは上手いんですが、秋山選手にバントをさせるのならば、田中選手にバントをさせて、秋山選手を打たせた方がいいのかな、ということで1番に(秋山を)入れました」

 得点が生まれた場面は、秋山の四球から始まって打線が繋がった。7回には先頭の小林誠司(巨人)が内野安打で出塁。稲葉監督が「バントだったんですが、こちらの伝達ミス。田中選手が上手くカバーしてくれた」と明かしたこの場面、田中は食らいつきながらの捕ゴロで走者を進めた。結果的には「9番・田中」は得点には繋がらなかったが、指揮官は「9番打者」を重視していた。

 この日は昨季、リードオフマンとして広島の連覇に貢献した田中が入ったが、このほかにも侍の9番打者として機能しそうな選手はいる。稲葉監督が「非常に大事」という打順。京セラドームでの4日の試合、そして今後の侍ジャパンの9番打者に注目してみるのも面白いかもしれない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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