公立校からプロ入りした道産子の活躍 日ハムが展開する地域貢献の新しい形

日本ハム・竹田球団社長、池田氏、安久津町長(左から)【写真:石川加奈子】
日本ハム・竹田球団社長、池田氏、安久津町長(左から)【写真:石川加奈子】

日本ハムが発表した足寄町との人材派遣事業

 日本ハムは4日、札幌の球団事務所で足寄町との人材派遣事業について発表。球団のアカデミーグループに所属する池田剛基さんが、4月1日付で足寄町の教育委員会に任期付職員として採用されることが決まった。

 池田さんは鵡川高の主将として02年春の甲子園に出場し、同年のドラフト7巡目で日本ハムに入団。球団の北海道移転決定後、初の北海道出身選手となった。3年間の選手生活を終えた後には、アカデミーのコーチとして12年間道内各地で少年たちの野球指導に当たってきた。

 アカデミーグループ7人の中から選ばれた池田さんは「幅広い世代の皆さまと一緒になって、スポーツを活用した人づくり、町づくりに貢献したい」と抱負を語った。赴任後は足寄スラッガーズ野球少年団、足寄中野球部、足寄高野球部を指導するほか、町民の体力づくり、スポーツ振興などに従事する。

 今回の派遣は、足寄町が球団に熱烈ラブコールを送って実現した。歌手・松山千春さんの出身地としても知られる足寄町の人口は7000人。安久津勝彦町長は「田舎の町なので、指導者は学校の先生に頼らざるを得ない。先生も頑張ってくれているし、一般の方もお手伝いしてくれが、限界がある。子供たちが受ける刺激は大きいですし、お年寄りの健康維持や介護にも貢献していただけたら」と期待を寄せる。

浅沼氏がもたらした成功例

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