公立校からプロ入りした道産子の活躍 日ハムが展開する地域貢献の新しい形

浅沼氏がもたらした成功例

 元プロ野球選手の赴任を待っていたかのように、足寄高野球部は昨年春、4年ぶりに活動を再開。昨夏は11年秋以来6年ぶりに単独チームとして大会に出場した。

 池田さんは「私自身、高校3年間甲子園を目指して頑張った経験は良かったなと感じています。一番大事なのは野球を楽しむこと。そしてスポーツを通じて立派な大人になっていくことですが、勝利を目指してチーム一丸となって頑張るということも同じくらい大切なこと。勝ちを目指して頑張るというところは教えたいなと思います」と話す。06年夏以来白星から遠ざかっているチームをどのように指導していくのか注目される。

 成功例はある。現在、紋別市教育委員会に所属している浅沼寿紀元選手だ。旭川南高のエースとして07年春の甲子園に出場した左腕は、池田さんと同じように日本ハムを引退後にアカデミーのコーチを経て、16年4月から紋別で指導。紋別高野球部はこの2年間で支部予選準決勝に3度進出し、全道大会出場も手の届くところまできている。

 球団の竹田憲宗球団社長は、浅沼氏のこの2年間の活動についてこう語る。

竹田社長が描く将来の構想

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