指名漏れから這い上がったロッテドラ2内野手、パ新人王の「先輩」に続けるか

井口ロッテにマッチする存在、守備では「売りは肩だと思っています」

 契約に際しては「大学時代は指名をされず悔しい思いをしましたが、トヨタ自動車に入社をして色々な部分で成長ができたと思っています。プロではここまで支えてくれた人に恩返しができるように競争に打ち勝って、一流と言われるような選手になれるように頑張ります」と、2年越しに立つ夢舞台に向けた意気込みを語っていた。

 大卒社会人としてのプロ入りとなる藤岡に対し、チームが求めるのは即戦力としての働きだ。そしてその期待に応えて早くも対外試合で存在感を見せており、遊撃のレギュラー定着に向けて猛アピールを続けている。

 井口新監督のもと、機動力野球を掲げる千葉ロッテにあって、藤岡裕はあらゆる意味でマッチする存在。「売りは肩だと思っています。深いところからでもアウトにしてアピールをしたいです」と語った通り、高校時代は投手としても快速球を投げた剛腕は大きな武器だ。

 社会人時代のチームメイトで遊撃手の先輩でもあった源田も、正遊撃手不在のチーム状況をひとりで解決し、歴史的な活躍でチームの躍進に多大な貢献を果たした。

 24歳の内野手は先輩に続いてチームの長年の課題を解消し、昨季不振にあえいだ千葉ロッテを導く存在になれるか。ここまで見せてきたプレーぶり、彼にかかる期待、その双方が並みの新人と同等のものではないことだけは確かだろう。

【動画】激しいショート争い!! マリーンズ・藤岡裕が対外試合初打席で初ヒットを放つ!!

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