「バズーカ」送球で二盗阻止 田中将大の女房役、ヤ軍強打の捕手は肩も凄い
今季は超強力打線の4番? 昨季33発のサンチェスが肩でも魅せる
ヤンキースの強打の若手捕手、ゲーリー・サンチェスがオープン戦で相手の二盗を見事に阻止した。MLB公式サイトのドミニカ共和国版ツイッターが、その「バズーカ」送球の動画を紹介している。昨季は田中将大投手との相性の悪さを指摘されたこともあったが、サンチェスの打力と強肩ぶりはチームに必要不可欠。2016年は、田中とコンビを組んで好成績を誇っただけに、今季は名コンビ“復活”といきたいところだ。
見せ場を作ったのは初回。センター前ヒットで出塁したレイズの先頭スミスが、すかさず二盗を試みると、サンチェスの強肩が“発動”した。強烈な送球が、二塁ベースやや右の走者の走路にピタリ。2016年はブレーブスで72試合出場で16盗塁、2017年はレイズで81試合出場で16盗塁と俊足が売りのスミスを間一髪で刺した。MLB公式サイトのドミニカ共和国版ツイッターは「ゲーリー・サンチェスが盗塁を試みた走者をアウトに仕留める」として、力こぶの絵文字などと共にこの動画を紹介している。
2016年は53試合で20本塁打、2017年は122試合で33本塁打と、強烈な打撃が売りのサンチェス。今季は、2番ジャッジ、3番スタントンという大砲コンビに続く4番を任される可能性が高い。捕手としては、キャッチングの技術に課題を残すが、その肩は間違いなく一級品だ。
昨年6月には、レッドソックス戦で時速85.8マイル(約138キロ)の送球で俊足ベッツの二盗を阻止。MLBの解析システム「スタットキャスト」が送球タイム1.84秒というデータを紹介すると、ヤンキースの公式ツイッターは「もう1回言っておこう。ゲーリーの時は盗塁禁止」などと綴っていた。
昨季はサンチェスとコンビを組んだ試合で田中の防御率が5.34と落ち込み、NYメディアからは相性の悪さも指摘された。ただ、2016年は逆に防御率1.94と抜群に相性が良かっただけに、今年は取り戻したいところ。田中としては、サンチェスが先発マスクをかぶれば、強肩に加えてバットでの援護が期待できるという点も大きい。「バズーカ」のような送球をシーズン中もたくさん見せてほしいところだ。