ホークス元盗塁王が狙う“定位置”奪還 「残れるように、1日1日大事に」

6日の西武戦では逆方向への一発を放ちアピール

 定位置奪還を目指す今季。その西武戦では4回1死からの第2打席、西武の新助っ人カスティーヨから本塁打を放った。助っ人右腕のストレートに力負けすることなく、逆方向の左翼ホームランテラス席へと放り込んだ。昨季0本塁打だった本多にとって、本拠地での本塁打は5年ぶりのことという。「手応えはありましたね。差し込まれた感じはなかった。振り抜こうと打席に入って、しっかり振り切れた。内容の部分でもよかったと思います」と振り返った。

 今オフは昨季、中盤以降にスタミナ切れを起こした反省から、肉体強化と体重増加に取り組んだ。「筋力アップ、体重アップが結果に繋がっているかはわからない。ただ去年とは違う体になっている。ドッシリ感がある。守備でも、走塁でも」。昨季とは違った感覚を感じている。

 3日のオープン戦初戦では川島が本塁打を放ち、高田、西田もコンスタントに安打を放っている。工藤公康監督は「みんな結果を出してくれているので、こちらも考えていかないと。まだまだオープン戦は続いていくので、いい緊張感をもってやっていってもらいたいと思います」と語り、ハイレベルな二塁手争いを歓迎する。

 「結果が求められているし、内容にもこだわっていかないと。セカンドは5人いる。いいものは続けていきたい。競争は分かっている。残れるように、1日1日大事にしていきたい」と本多。かつて2度の盗塁王に輝いた33歳は、厳しい競争を勝ち抜くことが出来るだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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