感じる「熱」と「可能性」 元G村田修一が加わる栃木というチーム

高みを目指そうとしている栃木の野球

「環境などをNPBと比べるのは間違っている。そんな中でもうちは周囲が本当にサポートしてくれる。そういう方々のためにもやはり結果は残したい」

「勝利と育成。簡単に言うけど勉強の毎日です。やはり選手は十人十色。彼らの個性をしっかり活かしてあげられるように僕も日々勉強です。少しでも可能性を伸ばせてあげられたら……」

 BCリーグ加盟初年度の17年は、東地区において前期7勝28敗、後期12勝20敗と満足な結果は残せなかった。しかし大きな期待、そして課題提起もおこなってくれたのも事実。シーズン最終戦には最多となる1879人ものファンがスタンドに集まった。

 日本一の生産量を誇る「二条大麦」。世界遺産・日光東照宮の「陽明門」。そして風物詩である「雷」。それらをイメージしたチームカラー「ゴールド」は、まさに栃木、王者の色。チームが強くなり、1人でも多くのプロ選手が輩出できれば……。そこに新たに加わる実績十分なスラッガー村田修一。様々な試行錯誤をおこないながらも高みを目指そうとしている栃木の野球。彼らの「夏」はまだ始まったばかりだ。

山岡則夫●文 text by Norio Yamaoka
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌Ballpark Time!を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、製作するほか、多くの雑誌やホームページに寄稿している。最新刊は「岩隈久志のピッチングバイブル」、「躍進する広島カープを支える選手たち」(株式会社舵社)。

(山岡則夫 / Norio Yamaoka)

山岡則夫 プロフィール
 1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌Ballpark Time!を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、製作するほか、多くの雑誌やホームページに寄稿している。最新刊は「岩隈久志のピッチングバイブル」、「躍進する広島カープを支える選手たち」(株式会社舵社)。Ballpark Time!オフィシャルページ(http://www.ballparktime.com)にて取材日記を定期的に更新中。

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