44歳イチロー、新たな伝説作るか 立ちはだかるピート・ローズの壁

44歳で記録を打ち立てたローズ、フランコは49歳までMLBでプレー

 44歳で規定打席に到達した選手はいない。何かとイチローとは因縁のあるピート・ローズが、ほとんどの記録でトップ。ローズは前年、43歳で史上2人目の4000本安打を達成し、シーズン中にモントリオール・エキスポズから古巣のシンシナティ・レッズに復帰した。そして44歳の1985年9月11日にタイ・カッブの記録を抜く4192安打を記録。ピート・ローズの44歳は、最後の挑戦の年だった。翌年に引退している。

 同じく頻出しているフリオ・フランコは、1995年と98年にロッテでプレーしたことで日本人にもなじみがある。すでにその時点で30代後半だったが、その後、MLBに復帰。44歳の2003年はアトランタ・ブレーブスでプレーした。フランコは49歳の2007年までMLBでプレーしている。

 サム・ライスはワシントン・セネタースの名外野手だった。44歳の1934年にクリーブランド・インディアンスでプレーし、この年限りで引退している。

 今季のマリナーズの外野陣は、現時点で故障者が続出している。春先、イチローの出場機会は少なくないはずだ。この間に実績を上げて、ローズをはじめとする先人の記録に肉薄してほしいものだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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