古巣復帰イチローが大谷に独特賛辞「メンタルとしては僕が子供で彼が親」

マリナーズへ移籍となったイチロー(左)とエンゼルス・大谷【写真:Getty Images】
マリナーズへ移籍となったイチロー(左)とエンゼルス・大谷【写真:Getty Images】

「世界一の才能」と絶賛、対戦は「必ず実現させたい」

 6年ぶりにマリナーズに復帰したイチロー外野手が7日(日本時間8日)、米アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で会見を行った。今季から同地区ライバルのエンゼルスに入団した“二刀流”大谷翔平投手について問われると、「必ず実現させたいと思う」と対戦を熱望した。

 2001年にマリナーズ入りし、メジャー選手として第一歩を踏み出したイチロー。シーズン最多安打記録、通算3000安打、新人王&MVPの同時受賞、10年連続200安打、10年連続ゴールドグラブ賞、10年連続オールスター選出など、数々の功績を達成したのも、すべてはマリナーズ入りしたことが始まりだった。2012年途中にヤンキースへ電撃トレード移籍して以来、6年ぶりに古巣に戻ったイチローは「とてもハッピー」と感慨深げに話した。

 メジャー18年目で原点とも言える場所に戻ったイチローの一方で、今年から新たにキャリアを築いていくのがエンゼルス入りした大谷だ。イチローは6年ぶりの古巣復帰会見で大谷について質問されると「大谷選手がエンゼルスと契約した時に、テキスト(ショートメール)でメッセージをくれて、やりとりをしたということがありました」と明かし、こう続けた。

「日本でも過去何度かプライベートですけど会ったことがあって、面識もあって、僕とは親子と言ってもおかしくない年齢差ではありますけど、メンタルとしては、僕が子供で彼が親って感じですね」

 44歳イチローと23歳大谷の年齢差は21歳だ。十分に親子であり得る年齢差だが、ここでイチローは得意のユーモアセンスを発揮。年齢以上に考え方がしっかりし、落ち着いているという評判の“二刀流”の方が、自身よりも精神年齢が上だとし、報道陣の笑いを誘った。

 さらに、ファンは誰しもが望むのが「イチローVS大谷」の直接対決だろう。オープン戦では、今後マリナーズはエンゼルスと17日(同18日)、19日(同20日)に2試合を予定。開幕後は5月4日(同5日)から始まる3連戦が最初の対戦カードだ。イチローは「まだ翔平がプレーしているところを実際に見たこともないので、まず見てみないと」と前置きしながら「必ず実現させたい」と対戦を熱望した。

「誰が見ても世界一の才能と言ってもいいんだろう、ということをよく聞きますし、見たことはないですけど、僕もそう思います。そんな選手と対戦することっていうのは、野球の醍醐味の1つだと思うんですよね。それは必ず実現させたいと思うし、できれば僕もピッチャーで対戦したいなって思います」

 今季両チームの対戦は19試合が予定されているが、果たしてファンは何度この“夢の対決”を楽しむことができるのだろうか。舞台がシアトルであれ、アナハイムであれ、かつてない盛り上がりを見せることは間違いなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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