イチロー復帰話は今オフ中に一時“消滅” マリナーズGMが告白した裏話
「球団の象徴が常時ベンチに座っているということはあり得ない」
今年1月に行われたファンフェスタではシーズンチケット保有者など熱心なファンからイチロー復帰を求める声も上がっていたが、当時は外野手事情から肯定することはできなかったとディポトGM。「獲得を求めたファンに対して一言」を求められると、「今は(我々のことを)気に入ったでしょ?」と笑い、イチローを常時起用する計画も明らかにした。
「1月の段階ではイチロー(獲得見送り方針)についてはロジカルだったと思う。もしも、イチローが復帰するのなら、球団の象徴が常時ベンチに座っているということはあり得ない。我々は定期的に彼に打席を与え、彼が能力を発揮できる状況を見出さなければならない。なぜなら彼の昨年のマイアミ・マーリンズの後半戦を見ればわかると思うが、彼は(試合の)重要な局面でいい仕事をしてきた。出場機会さえ手にできれば、彼は依然として素晴らしい選手なんだ。色々な力強いことができるんだよ」
同GMの言葉通り、イチローは昨年のオールスター前は74試合で打率.220だったが、オールスター明けは打率.299と復調。代打でも勝負強い打撃を見せていた。
「彼にチャンスを与えることになる。ベンが戻ってきたとしても、イチローは我々をいい立ち位置に置かせてくれるんだ。我々にこれまでになかった多様性、柔軟性を手にすることになるんだから」
ディポトGMはそう期待を寄せている。
かつて鉄壁の守備力でイチローの守るライトは「エリア51」と呼ばれたが、センター、レフトでも高い守備力を誇る。ギャメルが故障から復帰後も、背番号51には輝く道があるとディポトGMは考えているようだ。
(Full-Count編集部)