実戦3試合登板 “違い”に試行錯誤する大谷が変わらず貫くモノとは…

エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】
エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

ボールとマウンドの違いは「やっぱり数をこなさないと」

 9日(日本時間10日)、メキシカンリーグ・ティファナとの練習試合に先発し、3回6失点だったエンゼルス大谷翔平投手。1発を含む6安打を許す一方で6三振を奪うなど、「いいボールと悪いボールがはっきりしていた」という自身の言葉が示す通りの登板となった。

 これが実戦3試合目のマウンドでは制球に苦しんだ。初回からたびたび暴投を記録し、2度死球も当てている。地元メディアに例年との仕上がり具合の対比を聞かれると「体の状態は変わらないんじゃないかと思っています」としながらも、「ただボールの違いだったりマウンドの違いだったりに対してのアジャストは、やっぱり慣れていない部分なので遅いかなと思います」と正直な感想を口にした。

 ボールやマウンドの違いには「多少慣れてきている部分はある。最初よりはボールに対してもフィットしてきている部分はある。前進はしています」と手応えはある。だが、練習と試合は別物。「試合レベルで投げた時の引っかかり具合だったり抜け具合だったり。いいボールが増えているのは確かですけど、(良し悪しが)ハッキリしているのも1つ」と、実戦の場面では多少の苦労を強いられている。

 早く結果を出そうと焦りが生じてもおかしくない状況だが、メジャーでも“二刀流”実現を目指す23歳は「ある程度よく投げるためにも、やっぱり数をこなさないといけないかなと思います」と決して急ぐことはしない。同時に、その心には変わらず貫く闘争心もある。

「もちろん1試合1試合抑えにいくし、ヒットも狙いにいくし。それはもう変わらない。そこの気持ちは、どこでプレーしてもあまり変わらないかなと思います」

 結果だけを求めてプロセスが蔑ろになってはいけなし、プロセスを重視しても結果が出ないと意味はない。結果とプロセスの両方を求めながら、1日1日を積み重ねていく。

(Full-Count編集部)

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