イチロー、OP戦初出場で初安打お預けも…ユニ着用の“復帰戦”に「感慨深い」
マリナーズの背番号「51」が復活、状態は「今日でグッと上がった」
マリナーズのイチロー外野手が11日(日本時間12日)、“復帰戦”に臨んだ。アリゾナ州ピオリアでのレッズ戦でオープン戦初出場。「1番・左翼」でスタメンに名を連ね、3打数無安打2三振ながら3打席で20球を相手投手に投げさせるなど、開幕までに試合勘を取り戻すため、まずまずのスタート。試合後には、マリナーズの背番号51を着用しての出場に「感慨深い」と振り返った。
2012年のシーズン途中にヤンキースへトレードで移籍したイチロー。マリナーズで6シーズンぶりの打席となった初回には、キャンプの“本拠地”ピオリアのファンから「イチローコール」で迎えられた。先発左腕フィネガンに対して、フルカウントからの8球目を見送るも、審判はストライクをコール。この判定には球場からブーイングも起こった。
2回の第2打席は左腕クロケットの5球目、カウント3-1からライナーを放ったが、これは左翼手の正面。4回の第3打席は右腕シャッケルフォードと対戦し、4球目はライト線への鋭いライナーも、惜しくも切れてファール。最後はフルカウントから7球目の94マイル(約151キロ)を振ったが、ファウルチップで空振り三振に倒れ、ここで交代した。
交代後、イチローは「まあ、このユニフォーム着られてね。練習で着てなかったので、今日初めてですよね。やっぱり色んなことを経験してまたここに戻ってきたことは感慨深いです」と振り返った。
試合前には、イチローがクラブハウスからカートで登場し、ベンチ入りしただけで大歓声。さらに、ラインナップ発表で名前がコールされると、ファンは再び喜びの声を上げた。ただ、本人は「説明いらないんじゃないですか、そんなの」と笑顔。オープン戦初ヒットはお預けとなったが、まずまずの“復帰戦”に背番号51は「とりあえず、今日でグッと上がったはずですから、感触がね」と、開幕に向けて確かな手応えを得たようだった。
(Full-Count編集部)