イチローを「応援して育った」22歳右腕、対決に感無量「胸にしまっておく」
オープン戦で対戦のシーズ「彼と対戦するなんて、心底素晴らしい」
6年ぶりにマリナーズに復帰したイチロー外野手は、オープン戦2試合に出場して未だヒットはなし。ただ、11日(日本時間12日)のレッズ戦では3打席で相手投手に計20球を投げさせ、12日(同13日)のホワイトソックス戦では8球粘った末の四球から後続の三塁打で生還するなど、徐々に状態を上げている。
今年でメジャー18年目。若手の中には、幼少期からイチローを見て育ったという世代も少なくない。12日の試合で先発し、イチローと対戦した22歳のプロスペクト(若手有望株)、ディラン・シーズ投手もその1人だという。地元紙「シカゴ・トリビューン」は、シーズが登板後に「彼と対戦するなんて、心底素晴らしい」と話していたことを伝えている。
この試合、初回1死走者なしでイチローと対峙したシーズは、97マイル(約156キロ)の直球を続けて2ストライクを奪った後、3球目のボール球は98マイル(約158キロ)を計時。その後、カウント2-2から78マイルの変化球で一ゴロに仕留めた。一ゴロは鋭い当たりだった。
同紙は「ホワイトソックスのプロスペクトであるディラン・シーズはイチロー・スズキと対戦する機会を享受した」とのタイトルで13日(同14日)に記事を掲載。オープン戦でのワンシーンを「この22歳のホワイトソックスのプロスペクトであるディラン・シーズは、44歳のレジェンドであるイチロー・スズキと対戦する機会を得た」と伝えている。
シーズは記事の中で「間違いなく本当にクールなことだね。試合前に(イチローと対戦することを)考えていたんだ。彼が打席に立った時は違ったけどね。あとで振り返って、胸にしまっておくことなんだ」と嬉しそうに振り返っている。さらに、「彼は偉大な選手なんだ。そして、自分は彼を応援しながら育ってきたから、彼と対戦するなんて、心底素晴らしいことだね」とも話したという。
“唯一無二“のスタイルでメジャー史に名を刻んできたイチロー。有資格1年目での米国野球殿堂入りも確実とされる「レジェンド」は、アメリカ出身の選手にとっても別格の存在となっている。
(Full-Count編集部)