オープン戦の戦績はシーズン戦績に影響するか 過去5年に見る関係性は

ソフトバンク・工藤公康監督と広島・緒方孝市監督【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・工藤公康監督と広島・緒方孝市監督【写真:藤浦一都、荒川祐史】

昨季オープン戦1位だったロッテは開幕直後から低迷、最下位に

 プロ野球界は各球団ともに、沖縄、宮崎両県でそれぞれ行なっていた春季キャンプを終え、オープン戦が進んでいる。3月も半ばとなり、開幕まで2週間となった。主力選手の出場時間も伸びていき、選手それぞれが試合勘を取り戻してコンディションを整えていくことになる。

 各球団が10試合程度を消化した現在。阪神が10試合を消化してわずか1勝(8敗1分)しか挙げられずに12球団で最下位。昨季日本一のソフトバンクも6試合連続白星なしとなるなど、苦戦が続いている。一方でDeNAが6勝2敗2分で首位に立ち、ロッテも5勝2敗1分としている。さて、このオープン戦の成績、一体どれほどシーズンの成績に関係してくるのだろうか。

 昨季は12球団で1位の成績を残したのはロッテだったが、シーズンが開幕してみると、オープン戦の好調さがどこへやら。スタートで躓くと、そのまま浮上出来ずに最下位に沈んでしまった。このようにオープン戦で好成績を残しても、シーズンに入ると、全く別のチームのようになってしまうこともある。

 過去5年間のオープン戦成績とシーズンの成績がどのようになっているか、以下に示してみる。

〇2017 順位(勝敗)→シーズン順位
1ロッテ(13勝2敗3分)→パ最下位
2ソフトバンク(10勝5敗3分)→パ優勝、日本一
3オリックス(9勝5敗2分け)→パ4位
4阪神(10勝6敗2分)→セ2位
5西武(8勝5敗)→パ2位
6日本ハム(11勝7敗2分)→パ5位
7ヤクルト(7勝7敗4分)→セ最下位
8楽天(6勝9敗2分)→パ3位
9DeNA(5勝11敗1分)→セ3位
10中日(5勝11敗3分)→セ5位
11広島(4勝11敗2分)→セ優勝
12巨人(5勝14敗)→セ4位

〇2016
1阪神(7勝3敗5分)→セ4位
2ロッテ(9勝4敗3分)→パ3位
3ソフトバンク(8勝4敗3分)→パ2位
4楽天(9勝5敗1分)→パ5位
5西武(8勝5敗2分)→パ4位
6広島(8勝6敗2分)→セ優勝
7巨人(9勝9敗1分)→セ2位
8日本ハム(7勝8敗)→パ優勝、日本一
9ヤクルト(6勝12敗1分)→セ5位
10DeNA(4勝9敗2分)→セ3位
10オリックス(4勝9敗3分)→パ最下位
10中日(4勝9敗3分)→セ最下位

2014、2015年はオープン戦1位のソフトバンクがそのままリーグV

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