開幕投手が“開幕戦”に登板 ホークス千賀5回1失点「やりたいことはやれた」

阪神とのウエスタンリーグ開幕戦に登板したソフトバンク・千賀滉大【写真:福谷佑介】
阪神とのウエスタンリーグ開幕戦に登板したソフトバンク・千賀滉大【写真:福谷佑介】

5回を投げ5安打1失点、6奪三振の好投

 ソフトバンクの千賀滉大投手が開幕投手の前に“開幕投手”を務めた。3月30日のオリックスとの開幕戦での先発が決まっている千賀は16日、ファーム本拠地のタマホームスタジアム筑後で行われたウエスタンリーグ開幕戦の阪神戦に、調整登板として先発し、5回を投げて5安打1失点だった。

「前回よりもステップアップ出来たと思うし、自分の中でも納得出来るボールが増えてきた」と振り返った千賀。初回、連打で無死一、二塁とされたが、緒方を空振り三振、板山を遊ゴロ併殺打に打ち取り無失点の立ち上がり。3回に1死一塁から島田に左中間を破る適時二塁打を浴びて1点を失ったが、失点はこの1点にとどめた。

 5回を投げてちょうど80球。新球種のスライダー、武器のフォークを存分に試して6つの三振を奪った。ストレートの最速も153キロを記録。「今日は曲げ球でしっかりカウントを取るところ、フォークの確認だとかに重きを置いたんですけど、真っ直ぐも良かったですし、全体的にやりたいことはやれたかなと思います」と、調整の段階が順調に進んでいることを感じさせた。

 開幕まで残る登板は1試合。23日の広島戦(ヤフオクD)に先発して、中6日で開幕投手の大役に向かう。「投げる球もこの時期にしてはいい球を放れているので、ケガなく30日を迎えられるように調整していくだけかなと思います。本番により実戦に近づけていきたいですし、配球もまだまだ本番と違うような配球もしている。そういうところも対応出来るようにしたいなと思います」。2年連続の日本一を目指すソフトバンク。チームはオープン戦6連敗中と波に乗れていないが、大黒柱の千賀は順調に仕上がってきている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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