ヤクルト寺島、4回4失点に反省しきり 小川監督は苦言「もっと攻めて…」
3点を追う3回に鈴木に左中間へ特大ソロ許す
開幕ローテ入りをかけて16日の広島戦(神宮)に先発した、ヤクルトの高卒(履正社)2年目左腕・寺島成輝投手は4回4失点と結果を出せなかった。ここまで中継ぎで3試合(5イニング)2失点だったが、この日は4回に81球を要し、8安打4失点と打ち込まれた。
初回1死から菊池に甘いスライダーを中越三塁打とされると、丸に左前適時打を浴び、簡単に先取点を許した。3回には鈴木に138キロの速球を左中間上段に運ばれた。5回にも3安打で2点を失い、「(悪い)流れを止めるのは難しいのはわかるが、もっと攻めてほしかった。右打者のインサイドをもっと攻めるとか…」と小川監督。攻めの姿勢が足りない2年目左腕に、指揮官は歯がゆさを隠せなかった。
もう一度先発のチャンスを与えるか、と質問されると「確実に先発でどこに行く、とは今は言えない」と小川監督は言葉を濁した。試合開始前から雨が降り続き、マウンドはぬかるんではいたが、相手も条件は同じ。「滑ってしまい、高めに抜けるボールが多く、下半身で粘れず、上体で投げてしまい修正できなかった。いい時も悪い時もあるが、調子が悪い時にどれだけ修正できるかです」(寺島)と反省しきり。課題はまだまだ多そうだ。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)